2011年4月22日金曜日

メモ:林浩平『折口信夫 霊性の思索者』

まれびと≒ほかひびと
+ほ:気息、プネウマ、「ほう」と吐き出す息;ほぐ;ほかう

常世/妣が国へ/にらいかない cf.「妣が国へ・常世へ
+異郷意識、間歇遺伝(アタヰズム)、ノスタルジー

みこともち(御言持者) 折口の天皇観
+平時は人間である天皇‐祭時には始原の時と場に戻り、自らが天神の資格を持つ
-御衣配:物質的想像力、衣←魂の付着 cf.分割可能な魂⇔カトリックの分割不可能な魂

柳田 祖霊=カミ‐折口 まれびと=常世から訪れるもの
+場所:霊山‐遠方の常世
+霊の表現:人々の心意-演劇的表現

短歌無内容説 cf.プネウマ

翁の発生」:翁、山人、もどき


参考
アルトー←デリダ
神=自らの言葉を奪い取るもの(プロンプター)


折口信夫論

2011年4月21日木曜日

タイマー

少し前にタイマーを買った。時間を設定してスタートを押すとデジタルの目盛が動き始めて、設定しただけの時間が経過するとアラームが鳴る。タイマーに行動の区切りをゆだねることにした。だいたい90分に設定してスタートを押す。そのぐらいが集中して行動できる限界だと思ったからだ。
タイマーを使用している間はそれなりに具合がいい。本を読むときも、日記か何かを書くときも、ついでに勉強する時も90分を目安に行動できる。表示を観れば自分がどの地点に居て、行動が遅れているのか順調に行っていて少々早すぎるくらいかと言ったことが分かる。時間を忘れて何かに励んでしまうことも、怠惰の苦い酒を無闇にあおることもなくなる。でもタイマーがないときはだめだ。私はなにもできなくなる。早くタイマーを買うべきだったのだ。タイマーなしで何かをするのは難しい。
家を出るときにも、タイマーをセットすればうまくいくかもしれない。90分以内で目的地にたどりついたり、それから家に帰ってきたり出来る。茫然として不必要な時間を過ごすということがなくなるだろう。それはとても良いことだと思う。私は時間を無駄に費やすことがとても嫌いだ。でも今までの私は、時間を無駄に費やすことに血道あげてきた。おそろしいことだ。だから私は私が嫌いだった。しかしタイマーを使用しているときの私は、よく用途を考えてさえあれば、時間を無駄に使うこともないので、それはとてもいいことだと思う。タイマーの電池が切れたら私はとてもこまるだろう。今表示は65分を切ったところだ。
このタイマーはカウントアップすることもできるが、そちらはあまり用いていない。

高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』

今まで読んだ本の中では、ボリス・ヴィアンに一番よく似ている。それから村上春樹の中編とサリンジャーにも少し似ているかもしれない。それで気付いたけど、私は春樹の小説が案外好きかも知れない。この小説も好きだ。とても好きだ。何が書いてあるのか考えてみると面白いかもしれない。今は考える気がしない。